ブラジル北東部の風土と文学
- 著 者
- 田所 清克
[京都外国語大学 教授 / ブラジル民族文化研究センター 主幹]
- 体 裁
- A5判 200頁 上製本
- 発行日
- 2006年12月22日
- 定 価
- 2,860円(本体2,600円+税10%)
- ISBN
- 4-903762-00-9 C0098
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ブラジル北東部の風土と文学
著者
田所 清克(たどころ きよかつ)
1948年熊本県の阿蘇に生まれる
ブラジル国立フルミネンセ大学(リオ)2カ年留学後、京都外国語大学大学院修了
専攻はブラジル文学および主として民族地理学を基礎としたブラジル地域研究(ブラジル学)
野外歴史地理学研究所(FHG)研究員および京都外国語大学助手を経て、現在、京都外国語大学教授、ブラジル民族文化研究センター主幹、大阪府外国人相談アドバイザー
目次
駐日ブラジル大使メッセージ
まえがき
第1章 文明史と風土的特性からみた北東部社会
はじめに / 自然地域とその自然風土 / 文明史にみる北東部の社会 / 文学空間としての北東部と南部の対置の問題 / 北東部の精神風土と芸術文化 / ブラジル性を投影した北東部小説 / まとめ
第2章 ブラジル地方主義の伝統 ─ 1930年代の小説を中心に ─
問題の所在 / 地方主義の定義をめぐって / ロマン主義時代 / 写実・自然主義時代 / 前期近代主義時代 / 「近代芸術週間」以後の「30年代小説」 / まとめ
第3章 ブラジル民族(Homo Brasiliensis)形成の寓話 ─ 密甘き唇の処女『イラセマ』 ─
はじめに / 作品誕生の背景 / 女性像としてのイラセマ / 『イラセマ』の評価を巡って / まとめ
第4章 ジョゼー・リンス・ド・レーゴと「サトウキビ連作」
作者略伝 / ジャンル別にみる作品の全容 / 『砂糖園の子』(Menino de engenho)に関する若干の考察
第5章 グラシリアーノ・ラーモスが描く貧困の文学 ─ 『干からびた生活』(Vidas Secas)誕生の背景を探る ─
文学に投影された貧困の問題 / 小説作家グラシリアーノ・ラーモス / 『干からびた生活』の梗概とそのテーマ / 作品の構造と文体:作品成立の過程 / まとめ
第6章 ジョルジェ・アマード作品を読み解く
作者略伝 / 社会基盤を持った作品をアマードの政治性 / アマードと「カカオ連作」 / バイーアを舞台にした小説群 / 奥地を舞台にした作品の一例 / アマード文学の特質 / 世界文学に名を連ねた作家 / [付録]アマード作品解説
参考文献
あとがき
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